2007年8月18日 放送分
「開発進む”人”支援ロボット」

お年寄りの日常生活を支援したり、現代人が苦手とされるコミュニケーションを支援したりするユニークなロボットの開発が地元の大学で進んでいる。

岡山大学では、則次俊郎教授を中心としたグループが「ゴム人工筋」を活用した介護ロボットの開発を進めている。手が麻痺している人たちを支援する「手袋型ロボット」、足腰の弱い人を助ける「立ち上がり支援ロボット」などだ。こうした技術を総合し目指すのは「トイレ支援用パワーアシストウエア」の開発だ。高齢化社会の到来を前に実用化への期待も高まりそうだ。

岡山県立大学では、渡辺富夫教授らのグループが人と人のコミュニケーションを支援するロボットの開発に力を入れている。渡辺教授は、人は言葉だけでなくうなずきや身振りなど体の動きでリズムを共有することでより深くコミュニケーションしていることに着目し音声と動作の関連性を科学的に調べた。そして蓄積された膨大なデータをクマ型のロボット「トミー君」に反映したのだ。人と同じようなうなずきや身振りができるトミー君。子どもの場合、ついクマのトミー君とお話している気分になり、親には言えない本音を語ってくれることもあるとか。子どもの発信するメッセージをキャッチする手段としても期待されそう。

地元大学で進むひと支援ロボットの開発。現代人の生活をどこまで楽に、そして豊かにしてくれるのか―研究の行方が注目されそうだ。