2007年11月10日 放送分
備前焼にれんがにジーンズ 進化する地場製品

備前焼や耐火れんが、ジーンズといった岡山の代表的な伝統産業が現代の新たなニーズを受けて進化している。地場製品の今を取材した。

備前焼

今大人気となっているのが備前焼の表札。本格販売を始めたのは 備前市 伊部の備州窯だ。

備前焼のタイル製法をもとに土台は備州窯が作り、文字の掘り込みは岐阜県の表札メーカーが行うという共同作業で、今年4月の発売以来すでに500枚を売り上げたというヒット商品である。人気の理由は、和風建築にも洋風建築にも合う現代的なデザイン。およそ30種類の土台から好みのものを選び、名前の書体やデザインも20種類ほどの中から選べる。インターネット販売も行っている。

http://www.gift.or.jp/bisyu/

同じ表札でも瀬戸内市の備前焼作家高橋正志さんが手がける表札は。夜暗闇で光る表札だ。高橋自身が夜訪問先を探すのに苦労したという自らの体験から発案したもので、太陽の光や電灯の光に10分ほど当てると暗闇で5~6時間光る。

光るのは、高橋さんが2年がかりで開発した特殊な釉薬だ。いったん焼き上げた備前焼の器肌に文字や絵柄を彫り、釉薬を注入して焼くという手法も高橋さんが試行錯誤の末たどり着いた方法という。

高橋正志さん0869-26-2674

耐火れんが

耐火物の一大産地備前地区でも新たな商品が誕生している。耐火れんがを主力商品として生産してきた三石耐火煉瓦が今年5月から試験販売しているのが、水質浄化用セラミックスだ。これまで観賞魚用の水槽では、水質浄化に優れた機能を持つ天然のさんご礁の化石が使われていたが、環境保護の観点からセラミックスで代替用品を作ったというわけだ。天然のさんご礁の化石(=ライブロック)と見た目も機能も近い商品を、これまでれんが作りに使われていた粘土で作り出す。 輸入品などに押され耐火れんがの生産量が下がる中、新たな主力商品となるのかー

三石耐火煉瓦 http://mtaika.jp/

ジーンズ

ジーンズのまち児島では、環境に優しい天然の藍による染色を広めようという取り組みが始まっている。現在ほとんどのジーンズの染色に使われている石油や石炭由来の合成染料は環境への負荷が大きいからだ。天然藍による染色は環境に優しいが、染料となる「すくも」(藍を発酵させ堆肥状にしたもの)を作るのに120日かかる上、1俵あたり12万円とコストも高い。そこで、 倉敷市 児島で藍染めのジーンズなど手がける「藍布屋」と大学、県などが連携して、例えばすくもを高速発酵させる装置の開発などを目指そうというプロジェクトがスタートした。

藍布屋 http://www.japanblue.co.jp/rampuya/

伝統の技をベースに現代の新たなニーズを受けて、地場製品は実用的におしゃれにエコに生まれ変わっている。