2007年12月1日 放送分
「地元住宅メーカー 顧客獲得へサービス充実

インターネット上で、施主が施工現場を確認できる画期的なサービスが登場しました。 岡山市 の住宅メーカー、ヘルシーホームが今年10月に開発した「見せるくん」。2台のカメラを駆使して、建築中の我が家を、24時間リアルタイムで見ることができるというものです。広告費を削減し、顧客サービス充実のために開発したという「見せるくん」。ヘルシーホームのサイト上で、専用のパスワードを入力すれば、リモート操作で現場の状況が確認できる仕組みです。

カメラは、室外と室内の2箇所に設置していて、ズームなどの機能も搭載。希望すれば、設置場所を変更することもできます。作業風景を「中継」していることから、現場の緊張感もアップし、より丁寧な仕事にもつながるとしています。

またこのシステムは、工事の担当者が、パソコン画面を通して現場に的確な指示を出せるなど、コミュニケーションツールとしても活用できます。生産効率の向上につながるだけに、施工する側のメリットも大きいと言います。ヘルシーホームでは、このシステムが、業績アップのきっかけになればと期待を込めています。

生き残りをかけた競争が激化する中、地場企業が連携を図り、知名度を上げることで顧客獲得につなげようという動きも出てきました。岡山県内の住宅メーカー3社が結成したグループは、その名も「住人十色」。およそ2年前から、月1回程度の割合で、建築のアイデアやPR方法などについて、情報交換を行っています。デザインやコストパフォーマンスなど、中小工務店の強みを広くアピ-ルするため、3社が最初に取り組んだのが、本の共同出版です。この本は、施工例を中心に、顧客のインタビューなども掲載し、ユーザー指向の徹底を強調。3社の家造りについて、比較検討ができる内容で、10月から販売を開始しました。

このグループは、今後さらにメンバーを拡大するとともに、地場企業だけの住宅展示会なども手がけ、顧客の囲い込みにつなげたいと意気込んでいます。

また、「家づくり援護会」では、施工業者の推奨を補完する事業として、今年7月、「イエンゴ完成保証制度」をスタート。これは、住宅建築を請け負った業者が倒産するなどして工事が継続できなくなった場合、代わりの請負業者を選び、契約どおりの住宅を完成させるために必要な金銭を保証するというものです。

住宅の着工戸数が減少傾向にある中、IT活用、企業連携、NPO法人への加入と、あの手この手で顧客獲得に乗り出す地場住宅メーカー。付加価値を持たせた事業展開は、今後も続きそうです。