11月16日(日)
 源吉兆庵 岡田拓士社長

  和菓子製造・販売の源吉兆庵(岡山市)の岡田拓士
社長。同社は1977年の設立。岡山の代表的な果物な
どを使った高級和菓子で他社との区別化を図り、国内・
海外に店舗を拡大。年商は約143億円。岡田社長に、
経営方針や店舗展開の方向性などを聞いた。

 ――老舗の多い和菓子業界の中で、新興企業とい
える源吉兆庵。会社設立にあたって、岡田社長が考え
たのは不況に強い会社ということ。アメリカが大恐慌に
陥った時の菓子業界などを研究して方向性を探ったと
いう。

 「常にどの時代にもお金持ちがいて、高級なお菓子
屋は結構、忙しかったということで、あくまで高級化路
線を歩んでいく会社にしようという方向性が決まった。
その方向性が今でいうブランド戦略といえる」

 ――現在は直営店を含め国内に124、海外に19
店舗を展開。特に、海外で和菓子というなじみのない
商品を販売するためにこだわったのが100%出資の
現地法人だった。

 「長期ビジョンでブランド戦略を中心に考えると、焦
って売り上げを伸ばすのでなく、ブランドイメージをきち
っと作って売り上げを伸ばすという考えになるから、どう
しても自社のペースで仕事をしないとうまく行かない」

 ――海外で積極的な店舗展開を進める一方、国内で
は今ある店の利益を伸ばすことを優先していく方針という。

 「文化的なものを店舗の中に展示して、そういうイメー
ジの中で商いをしていきたいと思っている。そうして1店
舗当たりの売り上げをあげていきながら、一方で現在の
店舗数を維持していくことによってブランドイメージが下
がらずに済むと考えている。出店すること、一時的に数
字をあげることは簡単だが、やはり<永遠のランナー>
という条件の中では均衡の取れた出店方法ということに
なると思う」



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