月15日(日)
 マリンフロート 中村俊一社長

マリンフロート(岡山市)の中村俊一社長。同社は年間
売上高約3億円の大型発泡スチロール成型品メーカー。
オイルフェンスや浮き桟橋など漁業・港湾関係の製品が
主力だが、最近はそこで培った技術、ノウハウを生かして、
モニュメントやテーマパーク、店舗装飾用の大型看板など
「装飾モデリング」分野の開発、製造に力を入れている。
中村社長に製品開発に対する考えなどを聞いた。

「発泡スチロールにずっとこだわってきたので、それで
他の展開が何かできないかずっと模索していた。浮き桟
橋などに使っていた発泡スチロールの樹脂コーティング
技術を生かそうと考えた」

 ――装飾モデリングはイラストや図面、CADのデータ
などを基に、コンピューター制御による工作機械で発泡
スチロールを成型、塗装を施して製品化する。FRP(繊
維強化プラスチック)などを材料にした従来のものに比べ
て、納期は半分以下に短縮され、コストも平均で3〜4割
下げられるという。
「金型を作る必要がなく、コストを下げることができた。
この分野の商品を使いたかったんだけど値段が高くて
使えない、安くなったら買うという市場がある。そういう所
に当社の製品が入っていると思う」

 ――軽量で加工しやすいという発泡スチロールの特
性と、素材を長持ちさせる独自の塗装技術を生かした
ニッチな分野への進出。商品にオリジナル性、高級感
と低価格の両立を求める企業のニーズを取り込み、こ
の分野の売り上げは全体の3割を占めるまでになって
いる。
「大企業がやらないことをしないと、僕らは生きていけ
ない。同じことしていたら価格だけの勝負になってしまう。
すき間というか、ラインには乗らない仕事で力を発揮し
たい」。


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