月25日(日)
 失敗に学ぶ 私の教訓〜武田修一氏

 山陽新聞の地方経済面と連動した新しいインタビ
ュー企画「失敗に学ぶ 私の教訓」がスタート。同企
画は地場企業のトップに、自身の失敗を通じて得た
教訓や経営哲学について語ってもらう。1回目は岡山
経済同友会代表幹事で、岡山名物・吉備団子でおな
じみの老舗和菓子メーカー・広栄堂(岡山市)社長の
武田修一氏。同社は高度経済成長期に、東京に自
前の工場と直営店を設けたが、採算に乗らず、撤退
した。その時に得た教訓は何だったのか―。

 「(東京では)商品はまずまず売れるが、なぜかもう
からない。例えば月間の売り上げ目標が300万円だ
ったとして、275万円までは売れた。だが、あと25万
円がどうしても届かない。急な注文が入った場合でも、
岡山なら社長の私がトラックを運転してでも届けること
ができるが、東京ではそうもいかない。どんなにささい
なことでもその場で決め、判断できる人が現場にいな
ければいけなかった」
 「東京での失敗は『自分を過大評価しない』という
教訓にはなった。しかし、会社を経営している以上、
リスクはあっても目をつぶって跳ばなければいけない
時は必ず訪れる。その勇気がなければ、新しいこと
はできない。ただ、状況が厳しいと思った時に、(傷が
深くならないうちに)格好など気にせず早く退く勇気も
いる。年をとれば、跳べる幅は小さくなるかもしれない
が、もう跳ぶ勇気がなくなったら、それは社長を辞め
る時」


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