5月9日(日)
 失敗に学ぶ 私の教訓〜末長範彦氏

  山陽新聞社との共同企画「失敗に学ぶ 私の教訓」。
今回は岡山トヨペット社長の末長範彦氏。末長氏は旧
トヨタ自動車販売に2年間勤務した後、1971年岡山に
帰り、岡山トヨペットに取締役総務部長として入社。2年
後の73年、社長に就任した。
 70年代は全国的にマイカーの所有世帯が伸びてい
た時代。末長氏は販売拠点を次々と新設し、社員も大
量採用するという拡大路線を突き進んだ。この大量採用
がどういう結果を招いたのか―。
 「急拡大で社員を増やしてきたものの、人の教育がつ
いていってなかった。会社を伸ばすのは、人をただ増や
すのではなく、社員の実力を育てていくことだと分かった」
 ――その後、87年までの約10年間は拡大路線にブ
レーキをかけた。定年退職など自然減で人員を減らし、
経営の立て直しを図った。
 「この10年はまさに『耐えた10年』。じっと我慢し、冷
静に次の手を考えた。そして87年以降、拠点整備を再
開。客に足を運んでもらえる店を目指し、ショールーム
を充実させたり、斬新なデザインの販売拠点に造り替え
ていった」
 ――現在の人員規模は、圧縮した際の400人体制を
維持しているという。
 「かつて大量採用した社員も今は40代後半。厳しい
時代をくぐり抜けてきただけに、会社を支える中枢として
育ってくれている。トヨタの方針は『モノづくりは人づくり』。
その通りだと思う」



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