5月16日(日)
 ケイコーポレーション社長 恵谷龍二氏

  「失敗に学ぶ 私の教訓」はケイコーポレーション(岡山
県鴨方町)の恵谷龍二社長。同社は現在、岡山県南部で
「かもがた茶屋」や「旬や」など外食店13店を展開。従業員
535人、年間売上高23億8000万円。
 恵谷氏は大学卒業後、鴨方町で父親が経営していたド
ライブインの仕事を手伝う。ドライブインは自社物件で、建
設費などの原価償却は済んでいたため、効率は悪くても利
益が出る店だった。その順調さに自信を深めた恵谷氏は
1986年、広島県福山市に次の店を出店した。しかし、この
店は目標の半分しか売り上げが出ず、わずか4ヵ月で撤退
に追い込まれた。この失敗からどのようにして立ち直ったの
か―。
 「鴨方町のドライブインが繁盛していたこともあり、福山の
店も同じようにすれば売れるはずだと思った。店はまず理
想のデザインありきで、厨房の効率的な配置などはまった
く後回しの店だった。そもそも何を売るのかというコンセプト
がなかった。和洋中が一つの店にそろっていれば必ず売
れる、というのはうぬぼれと言うか、私の単なる思い込み」
 ――閉店後、偶然目にした経済専門紙に掲載されてい
た外食店の経営ノウハウを読んで、失敗の原因を悟ったと
いう。
 「そこに書かれていた『やってはいけないこと』を、私はこ
とごとくやっていた」
 ――恵谷氏は経営コンサルタントの支持を仰ぎながら、
一から戦略を練り直した。そして3年後、コンセプトを明確
にしたうどん中心の店を鴨方町内に出店。この店の成功
で事業を軌道に乗せた。
 「あの失敗があったからこそ、素直に、謙虚にいろんな
人の話を聞けるようになった。同じコンサルタントのもとで
知り合った外食産業の友人たちとは、料理のレシピから
経費のことまで、電話一本で相談を持ち掛けたり、意見を
聞ける関係が築けた。『学ぶことの尊さ』『教え合うことの大
切さ』を身に染みて知った」


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