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| 6月13日(日) |
失敗に学ぶ 〜 勝矢一成社長 | |
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山陽新聞社との共同インタビュー企画「失敗に学ぶ私 の教訓」。今回は、岡山市の園芸機械メーカー・カーツの 勝矢一成社長(68)。 勝矢氏は大学卒業後、父親が経営していた農業用の エンジンをつくる町工場を継ぐため帰岡。岡山県は農業 県だったこともあって、当時は県内に70社も同業の町工 場があり、農業用エンジンの全国シェア60%以上を誇っ ていた。しかし、勝矢氏が家業に入ったころは大手メーカ ーが相次いで参入したため、地場の町工場は価格、品質 とも大手にかなわず、次々と廃業、倒産に追い込まれ始め た時期だった。 この苦境を乗り切るため、勝矢氏は農業 用エンジンから園芸機械への転換を思いついたが、その 過程は失敗と苦労の連続だったという。 ――勝矢氏は昭和30年代の欧州訪問時に見た草刈り 機や芝刈り機に注目。大手が参入できないすき間(ニッチ) 商品として開発に取り組んだ。 「ドイツ製の芝刈り機をヒントに売り出したが、当時の日 本には芝生のあるような家はなく大失敗。笑い話ですよ。 一生懸命になっていると、そんなことにも気付かない。品質 のよい製品なら売れるとか、欧州で売れているから日本で も…という気だった」 ――国内での販売に限界があると痛感した勝矢氏。19 70年代に入り本格的に海外へ販路開拓を進めるとともに、 芝刈り機の改良や雑草の刈り取り機の開発を進め、カーツ は欧米での地位を確立した。 「社員には『自前の商品を作れ。それも一つではなく、二 つ、三つと開発しなければいかん』と言っている。規模は小 さいが、松下電器やホンダなどと同じように、開発から製造、 販売などすべて手掛けねばならず、苦労も多い。しかし、ブ ランド力の確立という大きなモノも得られる」 「会社をつぶすような失敗は困るが、開発に失敗は付き 物。失敗に早く気づいて直すことが大事。失敗しても明るい 顔をしている人間、そういう人は必ずいいモノを作っていく」 |
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