月27日(日)
 失敗に学ぶ 〜 下津井電鉄 永山久人社長

  山陽新聞社との共同インタビュー企画「失敗に学ぶ私の
教訓」。今回はバス事業などを展開している下津井電鉄
(岡山市)の永山久人社長(43)。
 永山氏は下津井電鉄会長で先代社長の久也氏の長男。
大学卒業後、大阪のバス会社を経て岡山に帰り、1986年
下津井電鉄に入社。2001年に6代目の社長に就任した。
永山氏は高校3年生の時のある日、当時社長だった久也
氏の東京出張中に友達と深夜まで遊び歩いていて、出張
を早めに切り上げて帰宅した久也氏に見つかってしまった。

 「父は仕事熱心で厳格な人。『お前がそんな怠けた態
度なら、もう学校へは行くな』と。翌朝、関連の整備工場
へ連れて行かれ、『今日からここで働け。誰よりも早くここ
へ来て、夜は最後に帰って来い』と言われました。その日
から高校には行かず毎日、朝早く出掛けてストーブに火
を付けて回ったり、帰りは工場内の電気を消したり…。東
京の大学へ入ってからも、休みになればすぐに父親に呼
び戻され、ひたすら働く。そんな学生時代が続きました。
当時は遊びたい盛り。苦労もしたが、今思えば現場で働
いてきたことが、いい経験になりましたね」

 ――学生時代から家業に携わり、常に現場に身を置い
てきた永山社長。今でもまとまった休みをとるのは、正月
の3日間程度。グループ会社の役員も務め多忙な日々を
送っているが、若いころ父親から与えられた試練が精神
的な支えになっているという。

 「試練は人生や会社経営につきものだが、それは同時
に、自分の能力が上がる瞬間でもある」
「世の中や人のために、どんな貢献ができたか―。それ
が人間の価値では。これからいいことも悪いことも数々あ
るはず。それを乗り越えながら、価値ある人間でありたいと
思っています」


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