香川県高松市女木町   女木島のオオテ(防風壁)

 女木島は、高松市から約4キロ沖の瀬戸内海の島。南北にひょうたん形をしており北部と南部に200メートル前後の山頂部がある山がちな地形である。島のほぼ中央東部の海沿いにある集落・東浦付近は、特異な気象現象として「オトシ」と呼ばれる冬季の局地的強風がある。この風は西からの季節風が島南部の山頂に当たり、方向を変えて東浦に吹き下ろしてくるもの。このオトシを防ぐために構築されたのが「オオテ」と呼ばれる石造の防風壁である。
 明治期から昭和29(1954)年頃まで建てられ、海岸部に19カ所連続している。高さは最大4.4メートル規模のものから1.9メートルのものまで、3メートル前後のものが多い。
 石は島南端で採取される安山岩が主体。これを自然石あるいは、割り石の状態で乱積みするものが多い。こうした特異な景観に島での厳しい生活が見て取れる。