鵜川 俊英社長 白洋舎(高松市)
【トップ登場】2011年8月30日放送分

◆白洋舎とは
高松市郷東町に本社を置き、香川県内に直営店24店舗、取次店75店舗を持つ地場大手のクリーニング会社。正社員35人、年商52000万円(20111月期)。創業は1929年。鵜川俊英社長の祖父・次太郎(じたろう)さんが衣類を洗濯して宅配する「白洋舎商店」を興した。
最近はクリーニング業界でも機械化が進み、ワイシャツの仕上げにもプレス機械が使われているが、白洋舎が誇るのが業界でもめっきり少なくなったというアイロン職人の存在。VIPコースを担当する足達修さんはこの道一筋44年。ワイシャツをまるで新品のように美しく立体的に仕上げる。
1996年、36歳で3代目社長に就任した鵜川俊英社長は、こうした独自の強みを生かした差別化戦略で、縮小するクリーニング市場に挑む。


まず、手掛けたのが創業当時の“御用聞き”スタイルの復活。一時は3人にまで減っていた外交員を13人に増やし、外出が難しい高齢者の需要をつかんだのを始め、2003年には地元マンション業者と連携し、マンションの玄関に「宅配ボックス」を設置。24時間いつでもクリーニングの依頼や受け取りができると好評で、現在香川県内のマンション30棟に導入されている。
また2009年には、靴やバッグの皮革製品をよみがえらせる「革色工房」を開設。2010年には染み抜き専門の「彩工房」も設け、節約志向のニーズを掘り起こしている。
さらに今年6月には、部屋の掃除から電球交換、庭木のせんていまで手掛ける家事代行サービス「おそうじくん」もスタート。長年の“御用聞き”で培った信頼関係を土台にしたサービスは順調に注文を獲得している。


◆御用聞きの復活

1996年の社長就任当時は、店舗網を増やすことに懸命だったという鵜川社長。だが、家庭で洗える衣類の増加、洗剤の高機能化、少子高齢化、人口減少で市場は縮小する一方。これまでどおりの出店競争をしていたのでは生き残れないと考える。まず、創業当時の原点回帰でもある“宅配”に着目。店に洗濯物を持っていくのが難しい高齢者らのニーズをつかむ。

◆カバンや靴の修理、染み抜きも
「ビフォー&アフターのはっきりした総合的なメンテナンスをやりたい」と、クリーニング技術を生かした革製品の洗浄や色補正などの技術も習得。節約志向のニーズに応える。パンプス4200円 ロングブーツ7000円など。
染み抜きの職人は店頭でデモンストレーションしながら技術をアピール。高価なものだけでなく、思い入れのあるものを持ってくる人が多い。襟の染み抜き2200円など。


◆家事代行サービス「おそうじくん」もスタート

宅配スタッフから掃除や片付け、電球の付け替えなど、ちょっとした家事手伝いを求めている高齢者らが増えていると聞きビジネス化。簡単コース(居間の片付け+トイレ又は風呂のそうじ)で2980円。大手のサービスに比べ安価なのが売り。「値段を安くすることで定期的な利用を目指したい」

◆次の一手
クリーニング業界はますます厳しくなる。生活に密着した総合的な家事代行業を目指したい。


※掲載内容は2011年8月30日現在。
以降の変更につきましてはご容赦ください。