全国から集めた火を一つにして聖火にする東京パラリンピックの聖火フェスティバルの内容がまとまりました。岡山県、香川県とも8月16日に聖火にする火を東京へ送る出立式を行います。
岡山県では8月12日から16日にかけて岡山県内27全市町村で聖火になる火を採ります。それぞれの火は、16日に岡山市のシティライトスタジアムに持ち寄られ、「岡山県の火」として一つにされます。そして出立式を行い、東京に運ばれます。
一方、香川県では8月12日と13日に10市町で採られた火が、14日、高松市のサンポート高松に集められます。「香川県の火」として一つにされた火は、その後、高松市など香川県内4カ所を回った後、16日に香川県庁で出立式が行われ東京に運ばれます。
各市町村では、趣向を凝らしたさまざまな方法で火が採られます。岡山県岡山市では、鳴釜神事で知られる吉備津神社の御竈殿の釜の下火から火を採ります。また、香川県さぬき市では、大窪寺にある「原爆の火」から火を採り、障害者の持つランタンに移します。このほか岡山、香川のいくつか自治体では、火打ち石や火おこし器、太陽光を使って火をおこすところもあります。
ところで、岡山、香川など全国47都道府県から集められた火は、その後、東京でパラリンピック発祥の地イギリスから運ばれた火と一つにされ、聖火リレーのあと、8月24日の開会式に届けられることになっています。