岡山県真庭市が観光や文化の発信拠点として整備していた複合施設「グリーナブルヒルゼン」が2021年7月15日、岡山県真庭市の蒜山高原にオープンしました。オープンセレモニーには、真庭市の太田昇市長や施設全体のデザインを監修した建築家の隈研吾さんら関係者210人が出席しました。
太田市長は「この施設を通じて、自然との共生を目指す真庭市の地域価値を上げていきたい」と述べました。「グリーナブルヒルゼン」には、オリンピックに合わせ建てられたパビリオンを東京・晴海から移築。新たに整備したサイクリングセンターやミュージアムなども加え4つの棟で構成されています。パビリオンには、真庭市産の木材を組み合わせた新しい構造材CLTが使われているほか、サイクリングセンターには、地元のカヤを屋根の内側にあしらうなど自然が意識されています。
施設の名称の「グリーナブル」は自然や緑を意味する「グリーン」と、持続可能を意味する「サステナブル」を合わせた造語で、岡山県真庭市が目指す「持続可能な社会」を観光客などにアピールします。ミュージアムでは隈研吾さんの企画展が開かれていて、自らが設計した新国立競技場の模型など46点が展示されています。