500年以上の歴史を持つ岡山市の西大寺会陽で、宝木の原木を取りに行く「宝木取り」が2月2日未明、厳かに行われました。
この日午前0時ごろ、裃姿の使者9人が、ちょうちんの明かりを頼りに西大寺会陽の舞台となる岡山市東区の金陵山西大寺を出発しました。
使者は「道中無言」で商店街や住宅地を通り抜け、およそ40分かけて3キロほど離れた無量寿院に着きました。
一行は住職から、宝木の原木が入った挟箱を受け取ると、来た時と同じように一切口を開かず西大寺へと引き返しました。
今年の西大寺会陽は新型コロナウイルス感染対策のため3年連続で宝木争奪戦はありませんが、裸衆が境内を練り歩く地押しは観客を入れて行われます。宝木は18日午後10時、本堂で投下され、祝い主に授けられます。