大仏殿の瓦を焼いていたことで知られる岡山市の国史跡「万富東大寺瓦窯跡」を後世に伝え地域起こしにつなげようと、地元住民らが7月18日、保存会を立ち上げました。
岡山市東区の「万富東大寺瓦窯跡」は鎌倉時代、東大寺再建のための瓦を焼いた窯跡で、14基の窯跡のほか、建物の礎石や大量の瓦のかけらが確認されています。
保存会は地元住民らおよそ100人から成り、この日の設立総会では、史跡の整備に向け、岡山市に要望することを決めました。
具体的には、東大寺の創建や大仏建立に関わった自治体が交流を深める「東大寺サミット」が2026年度に岡山市で開かれることなどから、見学用の誘導路や駐車場、トイレを整備することや、出土品などを展示する仕組みをつくることなどが盛り込まれています。