トラックの運転手不足によって物流の停滞が懸念される「2024年問題」が指摘される中、岡山市の物流会社・岡田商運は、岡山県内最大級の大型倉庫を稼働させ、輸送力向上を目指します。国道2号線近くに新設された鉄骨2階建ての大型倉庫が10月8日、メディア向けに公開されました。
延べ床面積1万4535平方メートルで、主に常温の食品を扱う想定です。
岡田商運は輸送事業のほかに、こうした倉庫事業、配送の手配などを担う物流情報事業など包括的な物流サービスを展開しています。
その中で目を向けたのが、ドライバーの時間外労働の上限規制に伴う「2024年問題」です。
新倉庫では荷物を「パレット」と呼ばれるケースに載せ、フォークリフトで運搬。手積みと比べ、安全かつ効率的に運ぶことが可能で、積み下ろしにかかる時間を大幅に短縮することができるそうです。
岡田商運は関東から北九州エリアをカバーしていて、全国の輸送業者をつなぐパイプ役も担っています。
新倉庫を長期輸送の中継拠点として活用すれば、複数人のドライバーで輸送を分担でき、一人あたりの労働時間を減らすことが可能になるといいます。
新倉庫は11月中旬に本格稼働する予定です。