素朴で味わいあふれる作風の陶芸家・出口鯉太郎さんの作陶展が6月18日、岡山市内の百貨店で始まりました。
出口さんは人間国宝の備前焼作家、金重陶陽の孫です。出身の京都・亀岡市に窯を築き、備前焼だけでなく、信楽焼なども手がけています。
今回の個展では花入れや水指し、茶碗などの新作およそ60点が展示されています。
備前焼の花入れは信楽焼の装飾技法を取り入れ、正面に貝殻の模様付けが施された作品があります。
鮮やかな緋色が特徴の信楽焼の花入れは、窯の中での置き場所を工夫することで釉薬を使わず、色彩を引き出しました。
作陶展は23日まで岡山高島屋で開かれています。