番組審議会

第184回放送番組審議会議事録

開催日時 2004年1月21日(水)14:30~15:45

議事の概要

☆ 2004年 1月 1日(木)11:30~13:25 放送
☆『2004年おめでとう!年始め2時間スペシャルTSCテレビ福袋』

上記について審議、また事務局より視聴率および視聴者対応の報告を行った。

主な意見

◆ お正月恒例となりつつある番組ですね。地方局がお正月早々頑張っている姿に好感を覚えます。内容は阿智神社と寄島の2カ所からの中継がメインだったようですが、阿智神社はインパクトが弱かったように思います。その上お餅つきにその味見といったありきたりの内容でした。寄島の料理も期待していたのですが、生放送だから仕方無いのかもしれませんが、CMの間に料理が出来上がっていて、それを食べてお終い、といった感じでした。湯浅シェフもシェフにしてみれば面白いのかも知れませんが、芸人という目で見るとイマイチですので、シェフの持ち味を生かせる方法を考え直していただきたいものです。また、ダイナさんの大山と中島アナの高知のVTRですが、せっかく生放送をしているのに何故VTRを流すのですか。しかも元旦に何ゆえに大山と高知なのですか。全くお正月の臨場感が感じられませんでした。CM前の「今年にかける」のコーナーは非常に面白かったです。また「福袋の紹介」も毎年のお決まりですが、タイムリーでお正月ならではの企画で楽しかったです。全体的には、お正月から生放送をやるぞ、という意気込みの伝わってくる楽しい番組でした。来年も頑張ってください。

◆ まず「2004年おめでとう・・・」というタイトルですが、長すぎるような気がしましたし、アナウンサーの方も言いにくかったのではないでしょうか。「おめでとう」と「年始め」が意味合い的に同じでどちらかいらなかったように思います。内容は盛りだくさんで、工夫の跡も感じられました。阿智神社は有名なところを避けている点に好感を持ちましたし、逆に何かあるのか、と期待をして見せていただきました。「三女神の舞」は知りませんでしたし、興味を持って見させていただきました。参拝客も多くてよかったですね。「寄島」は地元の食材を使ったバラ寿司が見た目に非常に綺麗でした。ムール貝を使っていたところまでは良かったのですが、フォアグラやトリュフは果たして庶民の食材でしょうか。興ざめでした。「今年にかける」のコーナーは非常に良い企画でした。この番組だけで終わらせるのはもったいないので、今後もどこかの番組で継続させて欲しいコーナーでした。「鳥取と高知」は南北軸を意識したものなのでしょうが、もう一工夫欲しかったです。どちらも面白いんだけど、定番の紹介にとどまっていたようです。また、全体的にこの番組は庶民性を重視しているのか高級路線で押していくのかが分りにくい番組でした。

◆ 番組作りの定石なのかもしれませんが、「神社」と「食べ物」を何回かに分けて少しずつ紹介していて、見る方を飽きさせない構成になっていましたね。コーナーごとに広がりを感じられる番組でした。「今年にかける」のコーナーは新鮮で見ていると自分も頑張ろうという気にさせられて非常に良かったです。また「阿智神社の三女神の舞」は踊り自体に歴史がないのは残念ですが、番組に組み込むその考え方は非常に良かったですし、また文化を見直すいい機会になったのではないでしょうか。志々島での雑煮も謎解き風に次から次へと展開しておりつい引き込まれてしまう面白さでした。それにしましても「島」というところには面白いことがたくさんありますね。全体的に内容がもりだくさんで面白かったのですが、幾つか気になった点もあります。まず司会のダイナさんにもう少し落ち着いてもらいたいです。また、高知と鳥取を何故取り上げたのか理解できませんでしたし、折角の生放送なのに生放送っぽく感じられませんでした。スタジオが狭くて広角的に撮れないのならば、何とか視野を広げる工夫を期待します。

◆ 年々垢抜けてきましたね。内容も盛りだくさんで手間暇かけたことがうかがえました。視覚的には、女性の方々の振袖姿もセットの色合いも非常に良かったです。しかし、挨拶くらいはきちんとされた方が良いのではないでしょうか。くだけた番組でも始めと終わりくらいはきちんと引き締めてメリハリをつけるべきだと思います。また2時間という放送時間は正直申しましてしんどいです。高知や鳥取のVTRを組み込むほどネタが無いのでしたら、いっそのこと1時間番組にした方が良かったように思います。何を目的に番組作りをしたのか、ターゲットは、また局のポリシーは、と問いたくなるような番組でした。また、地元の人々と交わる方法をもっと考えるべきだったのではないでしょう。しかし生放送は想像以上に大変なものなのでしょうね。ご苦労様でした。上手い下手ではなく、人のあたたかさは十分に伝わってくる番組でした。しかし、仕方なく2時間費やしたという印象は否めませんでしたし、お正月らしさはどこにもあまり感じられない番組でした。また、番組の途中のニュースですが、暗い話題を晴れ着で読むのはどうかと思いました。また、司会のお三方は上手いんだけれども活き活きしていなかったように思います。もっと気楽に自由にやらせてあげても良かったのではないでしょうか。

◆ 一言で言いますと、感心させられました。しかし、せっかくの生放送なのに生放送っぽくなかったのが非常に残念です。「生」を強調する方法は何かなかったのですか。作り方が良かっただけにその点が残念です。また、中継の2カ所ですが何か生らしい仕掛けがあっても良かったように思います。シェフの雑煮は、説明すべきところが説明できてなく、また見せるべきところを見せてくれていませんでした。一方面白かった企画は、中身があまり見れなくて残念だったのですが「福袋」のコーナーと「今年にかける」のコーナーです。「今年にかける」はもう少しテーマ性を出しても良かったように思います。内容がばらばらで折角の良い企画なのに印象が薄くなったように思います。

◆ よく出来ていたと思います。アナウンサーの方々の歯切れも良く軽快なテンポで番組が進んでいましたね。ただ、鳥取や高知を特集するくらいなら、地元岡山にもひなびたいい温泉がたくさんあるのですからそこを紹介してあげたほうが良かったのではないでしょうか。また、干支の「猿」にちなんだものが一つも出てこなかったのは少し残念な気がしました。郷土玩具なり書初めなりでお正月らしさを出して欲しかったです。また「福袋」のコーナーですが例年は中身を見せてくれていましたが今年はあまり見せてくれませんでしたね。ちらっと見せて欲しかったです。
以上