国内最大規模となる産業廃棄物の不法投棄があった香川県土庄町の豊島で、不法投棄現場の整地工事が始まりました。不法投棄事件を受け、住民と香川県との間では2000年に公害調停が成立。県が産廃の搬出、水質浄化などを進めていました。今回の整地作業はその最終段階で、産廃特措法に基づく国の財政支援が受けられる今年度末までの完了を目指しています。
不法投棄現場はおよそ8ヘクタールで、整地工事は10月21日、産業廃棄物による汚染水などを流す水路を埋める作業から始まりました。
この日は長年、県との協議を続けてきた住民も工事現場を訪れました。
整地された土地は地下水が環境基準を満たした段階で住民側に引き渡されますが、環境基準の達成には10年以上かかるという専門家の意見もあり、引き渡しがいつになるか見通しはついていません。