江戸時代中期の画家・伊藤若冲が描いた「百花図」の修復が終わり3月28日、所蔵する香川県琴平町の金刀比羅宮に戻りました。4月8日から一般公開されます。
「百花図」は伊藤若冲が1764年、金刀比羅宮・奥書院の障壁画として描いたとされています。
しかし、250年以上が経過し、絵の具がはがれ、ひび割れが起こるなどしたため、2021年11月から京都国立博物館で襖絵など5点を修復していました。
「百花図」はこの日、1年以上にわたる修復作業を終えて、奥書院の元の位置に収められました。
描かれているサクラやボタンなど201の花は艶やかな色彩がよみがえり、超絶技巧を駆使した若冲の写実的な絵画の世界を一層感じることができるようになりました。