瀬戸内海でイイダコの漁獲量が減っていることから、香川県水産試験場は7月10日、完全養殖したイイダコの赤ちゃんを海に放流しました。
完全養殖したイイダコの赤ちゃんは、試験場で生まれ、大人になったタコが生んだ卵からかえったタコです。去年、世界で初めて試験場が完全養殖に成功しました。
この日は県内の漁協と協力して完全養殖したおよそ280匹と、天然の親から生まれたおよそ2200匹のイイダコの赤ちゃんを、宇多津町沖の瀬戸内海に運び放流しました。
香川県水産試験場では今後、完全養殖されたイイダコの放流のほか、産卵床の設置などさまざまな手段でイイダコの資源回復を図りたいとしています。