2月20日に開かれる西大寺会陽。宝木作りに用いる道具を手入れする「事始め」が1日、岡山市の西大寺観音院で行われました。

新型コロナウイルスの影響で大幅な規模縮小となる今年の西大寺会陽。1日は一連の会陽行事の始まりとなる事始めの前に、新型コロナ終息を願い書き初め式が行われました。瀬戸内市出身の書家・奥田雄山さんが、春の訪れを意味する「一陽来福」と力強く書きました。事始めでは白装束に身を包んだ棟梁2人が、宝木を原木から削り出すための道具を会陽の成功と安全を祈りながら、心を込めて砥石で研いでいきました。裸祭りで知られる西大寺会陽は500年以上の歴史がありますが、今年は新型コロナの感染防止のため無観客で、宝木の争奪戦もありません。投下した宝木に1989年以降の福男約100人が順番に触れたあと、住職が引いた札で福男を選びます。