岡山県の伊原木知事は10日、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないことから、緊急事態宣言の対象地域に加えることも含め、国に適切な措置を求める考えを示しました。

伊原木知事は全国知事会の新型コロナの緊急対策本部で、緊急事態宣言の発令により2020年、感染が抑えられたことに触れ「変異株が拡大している今、同様の措置が必要」と訴えました。岡山県は5月7日、まん延防止等重点措置の適用を求め、国と協議を進めていることを明らかにしていましたが、県内の感染者が減らないことなどから、さらに一歩踏み込んだ対応を取るべきとの認識を示したものです。知事会の後、伊原木知事は緊急事態宣言の発令要請については、岡山県と同じように感染が広がっている広島県との連携も視野に検討していきたいと述べました。また、5月19日から2日間行われる予定の東京オリンピックの聖火リレーについて、伊原木知事は公道での実施は中止すると述べました。代替のイベントやセレブレーションについては今後検討するとしています。