感染拡大が止まらない新型コロナウイルス対策として、政府は2021年5月14日、岡山県に緊急事態宣言を出す方針を決め、専門家でつくる政府の分科会で了承されました。期間は16日から5月31日までです。
政府は5月14日開かれた分科会で専門家から「強い措置が必要だ」といった意見が相次いだため、当初の「まん延防止等重点措置」から緊急事態宣言発令に方針を変更しました。期間は16日から5月31日までです。このあと、政府は対策本部会議を開き正式決定する予定です。
岡山県の伊原木知事は「より効果的な手段がとれるようになります。とにかく今、岡山県は大変な事態であります。新しい手段を用いましてきちんとこの感染を押さえこんでいかなければならない。」と述べました。
緊急事態宣言発令方針を受け、JR岡山駅では新聞の号外が配られました。
街では「東京とかに比べて岡山は大丈夫かなと思っていたけど、緊急事態宣言が出ると東京も岡山もそんなに変わらないのかなと危機感が出ている。本当に収まるのかなとか、オリンピックをやって大丈夫なのかとか不安はある。」、「文字で見ると重く感じる。この2週間は自宅で過ごして、公共の場には出ないようにしたい。」、「(緊急事態宣言は)当然。10万人あたりの感染者数が多いので岡山の人は認識が甘いのでは。」、「緊急事態宣言を出しても人を動かす効力が弱っている、我慢の限界がある。人の動きを規制するには全国的に出さないと意味が無いと感じる。」、「学校に行けなくなったら困るので、あまり出してほしくない。アルバイトのシフトに入れなくなったら生活にも困ってくると思う。」、「もっと早く出していれば、早い段階で押え込みができていたのでは国として行政としてできることをもっとしっかりやってほしい。」などさまざまな声が聞かれました。