3年前の西日本豪雨で家族を亡くした倉敷市真備町の遺族らが、行政の河川やダムの管理が不十分だったため被害が拡大したとして、2021年6月25日、国などに対し、総額6億円の損害賠償を求め、岡山地方裁判所に訴訟を起こしました。
集団訴訟を起こしたのは、倉敷市真備町の住民ら215人です。そのうち三宅常男さんは、3年前の西日本豪雨で亡くなった娘の遥さんと孫の愛さんの写真を抱えながら、「水害は人災だ」と訴えました。
訴状によりますと、原告は小田川の流れを変える付け替え工事を先延ばしにしたことや、ダムの事前放流を指示しなかったことなどが原因で、西日本豪雨の際、被害が拡大したと主張。国、岡山県、倉敷市に対し、総額6億4036万円の損害賠償を求めています。
西日本豪雨が直接的原因で亡くなった住民の遺族による訴訟は、今回が初めてです。