主に高齢者の買い物支援を目的に開発された自動運転ロボットを使った実証実験が2021年11月19日、倉敷市真備町で始まりました。
自動運転ロボットは「RakuRo」です。ロボット開発などを手掛ける東京のZMPが開発したもので、高齢者の身近な移動手段にしてもらおうと、倉敷市真備町で19日から実証実験が始まりました。取り組むのは、倉敷自動車教習所などを運営する日本交通教育サービスです。
RakuRoは、速度は最高でも6キロまでしか出ないうえ、遠隔操作で操縦するため、乗った人が運転する必要がありません。丸い目をきょろきょろと動かしながら走り、車体に付いたカメラで360度を確認しながら走り、歩行者などを検知すると、声と表情で危険を知らせます。
実証実験では市営箭田南団地を出発し、あらかじめ決められた2つのルートを走行。目的地に設定したコンビニエンスストアやパン店などで止まります。19日は倉敷市の伊東市長も訪れ、RakuRoの乗り心地を試していました。
実証実験は11月26日まで。希望者は市営箭田南団地の受付で予約すれば利用できます。利用無料で、時間は毎日10時~16時です。
日本交通教育サービスは、12月にもRakuRoの遠隔操縦者を育成するロボットオペレータースクールを開校する予定です。