全国の熟練した職人が手掛けた伝統工芸を展示販売する「日本の伝統展」が12月7日、岡山市の岡山高島屋で始まりました。13日まで開かれます。
岡山高島屋が2023年の店舗開設50周年を盛り上げようと企画、13年ぶりの開催です。
会場には北は秋田県から南は鹿児島県まで、日本各地の伝統工芸が1000点以上集まりました。
香川県の肥松木工は樹齢500年の希少な黒松を使った工芸品です。松ヤニを多く含んでいるため、しっとりとした手触りで、光にかざすと赤く透けるのが特徴です。
秋田県のイタヤ細工は、イタヤカエデの若木を裂いて帯状にしたものを手作業で編み上げています。軽くて丈夫なだけでなく、デザインも個性的です。
近年、伝統工芸は後継者不足で技術の継承が課題となっています。会場では機織りなどものづくりの技が披露され、職人たちの貴重な手仕事を間近で見ることができます。