ファミリーマートは、コンビニ大手では中国・四国・九州で初となる無人決済の店舗を1月25日、岡山市内にオープンします。
無人決済店舗は、教育大手・ベネッセグループのビルの1階に入っています。
店内では天井に取り付けられた20個のセンサーカメラが、客がどこにいるかを認識します。どの商品を何個取ったかということは、棚に付いている重量センサーが検知し、手に取った商品は、そのまま持っていても、自分のかばんに入れてもいいということです。
商品数はおよそ400種類で、ホットスナックは取り扱っていません。
決済エリアのパネルにタッチすると、商品のバーコードを読み取らなくても、何の商品を買ったかが表示されます。
支払いは現金のほか、バーコード決済や交通系ICカードなどに対応していて、支払いを終えると店舗出口のゲートが開きます。
ファミリーマートが、こうした新店舗の出店を進める狙いは2つあります。一つは省力化です。従来店の運営には常時2人以上の人手が必要で、中でもレジ業務は業務量全体の30%から40%を占めているといいます。
もう一つは、新しいマーケットの獲得です。人口集中エリアや駅の近くといった、一定の売り上げが見込める場所に出店してきましたが、従来店と比べ、売り上げが多少低くても運営コストを下げることで利益を生むことがきるということです。
レジカウンターのスペースも削減できるため、会社や工場、病院といった限られた敷地の中にも出店できるそうです。
ファミリーマートは2024年度までの3年間に、こうした無人決済システムなどを活用した小型店舗を1000店舗出店する計画だということです。