岡山市南区にある縄文貝塚遺跡・彦崎貝塚の約6000年前の地層から、日本海側など水温の低い海に生息するマダラの左耳石が見つかりました。彦崎貝塚では北陸地方の縄文土器が出土しているため、岡山と日本海側の縄文人との間に何らかの交流があったと考えられていましたが、今回の発見で、食べ物の面からもそれが裏付けられた形です。
見つかったマダラの左耳石は長さ2・2センチ。去年7月、貝塚の発掘イベントに参加した小学生が発見しました。
耳石は魚が平衡感覚を保つため頭の中に6つありますが、日本海側など水温の低い海に生息するマダラの耳石が発見されたのは西日本で初めて。貝塚の地層の年代からおよそ6000年前のものと推定されています。
岡山市は今後、放射性炭素による年代測定を行い、仮説を補強したいとしています。