およそ400年にわたる色絵磁器の伝統を引き継ぐ陶芸家・十五代酒井田柿右衛門(さかいだかきえもん)さんの個展が、岡山市の岡山高島屋で開かれています。6月12日まで。
岡山高島屋開店50周年を記念したもので、十五代柿右衛門さんの個展は5年ぶりです。
柿右衛門様式は「濁手(にごしで)」と呼ばれる乳白色の素地に、余白を生かし華やかな色絵を施した美しさが特徴です。
会場には、今回の個展のために制作した岡山ならではのマスカットをあしらったつぼ、「団栗文(どんぐりもん)」を絵付した花瓶など、十五代が題材として好む樹木やツル性植物を描いた新作およそ50点が並んでいます。