岡山県吉備中央町の円城浄水場から国の暫定目標値を超える有機フッ素化合物が検出された問題で、発生源の特定を進めている県は11月22日、上流部の資材置き場に置かれていた使用済み活性炭から暫定目標値の9万倍の濃度を検出したと発表しました。
資材置き場には使用済み活性炭の入ったフレコンバッグおよそ580袋が置かれていて、県は10月30日に続く11月9日の追加調査で18検体を採取。このうち、梱包されず野ざらしの状態だった1つから、国の暫定目標値の9万倍に当たる1リットル当たり450万ナノグラムの有機フッ素化合物が検出されました。
また、ほかの8検体が暫定目標値の18倍から1・4倍でした。
県は、この資材置き場の土壌調査も行っており、結果は12月中ごろに出る見込みです。
フレコンバッグは資材置き場を町から借りていた県内の事業者により、16日までにすべて撤去されています。
一方、吉備中央町は10月16日から円城浄水場の給水エリアについて、水道水を飲み水に使わないよう呼びかけてきましたが、水質の改善が確認できたとして22日正午、使用制限を解除しました。