今年1月の能登半島地震、8月の南海トラフ地震臨時情報が初めて発表されたことなどを受け、倉敷市は9月26日、南海トラフ地震を想定した初めての市内一斉訓練を行いました。
訓練は、和歌山県南部沖を震源とするM9の大地震が発生し、倉敷市内では最大震度6弱、3メートルの津波が想定される-との想定です。
午前9時、倉敷市立葦高小学校では、子どもたちが1時間目の授業を受けていると、極めて大きな地震が発生。アナウンスが流れると、児童は速やかに机の下に潜り、机の脚などを固定して揺れが収まるまで、その場所で待機しました。
また校庭で待機する二次避難に加え、津波に備えて全校児童が建物3階に移動する垂直避難も行うなどし、災害発生時の対応を再確認していました。
午前11時には倉敷市役所に災害対策本部も設置され、市の幹部らが発災2時間後の被害状況などを共有する訓練も行いました。
倉敷市が行った市内一斉の地震対応訓練は、地震への備えを考える機会にしてもらおうと企画したもので、岡山県内では初めての取り組みです。
この日は市内1096の企業や団体およそ9万人が参加しました。
一斉訓練は東京都世田谷区や千葉市など全国の自治体で導入が広がっていて、市は来年度以降も行う予定です。