200年以上続く岐阜県多治見市の窯元「幸兵衛窯」の七代・加藤幸兵衛さんの個展が岡山市の岡山高島屋で開かれ、幻のペルシャ陶器といわれたラスター彩の作品などが披露されています。11月11日まで。
ラスター彩は、銀や銅で作った顔料を使った繊細な筆致と特殊な焼成技術で生み出される金属的な光沢が特徴です。
中世のペルシャ陶器で隆盛を誇ったのち、18世紀に途絶えたとされる技法を7代・加藤幸兵衛さんの父で陶芸の人間国宝の故・加藤卓男さんが復元させ、幸兵衛さんは後継者として技法の追究、普及に努めています。
会場には皿や陶壁装飾などおよそ30点のラスター彩作品のほか、緑や黄色など複数の色の釉薬をかけて焼成した三彩と呼ばれる陶器など、合わせておよそ100点が展示販売されています。
8日からの3日間は7代・加藤幸兵衛さんも会場に滞在する予定です。