消防職員の現場での対応力強化に加え、一般市民も風水害の模擬体験ができるなど水害や水難事故に特化した岡山市消防局の新たな教育訓練施設が完成し5月9日、報道公開されました。
岡山市南区の南消防署の敷地内に新たに完成した岡山市消防教育訓練センター水難救助訓練施設。2018年の西日本豪雨など近年、甚大な水害が全国的に頻発していることを受け、市が総事業費10億8000万円をかけ整備したもので、4月1日から運用が始まりました。
施設の目玉が深さ10メートルのプールです。水中に沈んだ人がいると想定した救助訓練などに活用します。
また、深さ3メートルの25メートルプールでは、広範囲にわたる行方不明者の捜索訓練などを行います。
そして、この施設の特徴が一般市民も利用できること。風水害から身を守るための知識が学べるエリアと4つの体験スペースが設けられました。
その中の1つ「風雨体験」では、最高で風速20メートルまでの強風と、1時間に100ミリまでの雨量を同時に体験できます。
また、本物の車の一部が使われ、自動車が冠水した時のドアにかかる水圧を実際に感じたり、水深50センチの流水の中での歩きづらさや、浸水した家の扉にかかる水圧を体験したりすることもできます。
「風水害体験・学習エリア」は5月23日にオープン。小学4年生以上が利用でき、予約は岡山市のホームページなどから受け付けています。
風水害の模擬体験が可能/岡山市消防教育訓練センター水難救助訓練施設が完成【岡山】
2025年5月9日岡山のニュース