二酸化炭素の排出ゼロを目指す中国銀行は8月、事業所の敷地外に設けた太陽光発電所から調達した再生エネルギーを利用する「オフサイトPPA」サービスを導入しました。
中国銀行は、グループのちゅうぎんエナジーなどと連携。8月7日、耕作放棄地だった備前市伊里中の土地など4カ所に整備した太陽光発電所を稼働させました。
伊里中の発電所には168枚のパネルが設置されていて、その発電能力はおよそ100キロワット。ここで得た電力は既に中国銀行の事業所に供給されています。
また、この発電所内には防災用の「備えるコンセント」が設けられています。災害などで電気の供給網が寸断された場合、このコンセントが利用できる仕組みになっていて、ここで得られる電力を地域住民に提供することも検討しているということです。
グループでは今年度中にあと十数カ所の太陽光発電所の稼働を目指していて、全体の発電能力はおよそ2メガワット。その電力は、中国銀行の本店や岡山駅前支店など9事業所へ供給されます。
二酸化炭素の排出抑制効果は年間1050トン余りで、杉の木12万本分の吸収量に相当するということです。
8月7日には備前市内でオフサイトPPA開始式が行われました。中国銀行の西明寺康典取締役らがボタンを押して4カ所の発電所を稼働させました。