観光業界のDX化に期待が懸かります。両備グループは9月18日、デジタル技術の活用で業務の効率化などを図る貸し切りバス受発注システムを新たに開発したと発表しました。
東京のグループ会社「MIRAHOOP」が開発した「mobitas」です。
これまでファクスや電話などに依存していた貸し切りバスの受発注や見積もりといった業務を、クラウド上のプラットフォームで一元管理します。
所要時間や移動距離が自動で算出されるため、バス事業者は手作業による運賃計算の手間が省けます。
一方、旅行会社はバスやガイドの空き状況をリアルタイムで把握でき、依頼した見積もりの金額をわずか数分で確認できるようになりました。
試算によると、グループの両備バスの場合では、見積もり算出に関わる業務が年間7500時間から2500時間に、人件費も月におよそ100万円削減できるとしています。
このシステムは来年1月から岡山エリアでサービスを始め、2028年4月からの全国展開を目指しています。