公害調停成立から約17年。
香川県豊島の不法投棄事件がひとつの節目を迎えました。
島に持ち込まれた約91万トンにのぼる産業廃棄物がきょう、すべて島の外に運び出されました。
国内最大級の産業廃棄物が不法投棄された香川県土庄町の豊島です。
島民約100人と香川県の浜田知事らも見守る中、午後3時すぎ、最後の産廃を積んだトラック19台が専用輸送船「太陽」に乗り込み、桟橋から出発。
産廃処理施設のある直島へ向かいました。
1970年代後半から不法投棄が始まった豊島。
産廃と汚染土壌を合わせた量は約91万トンにのぼります。
2000年にようやく成立した県と住民の公害調停では3月末で産廃の搬出期限と定められきょう、ぎりぎりの搬出完了となりました。
事件はひとつの区切りを迎えましたが、5月末の完了を目標に直島で産廃処理が行われ豊島の地下水の浄化作業などは続きます。