深刻な待機児童問題を抱える岡山市は、潜在保育士の再就職支援を目的とした面接会を岡山市中区できょう、開きました。
保育士の就職面接会は、岡山市や岡山労働局などが合同で去年から開いているもので、今回で4回目です。
岡山市は今年4月現在、全国ワースト2位の849人の待機児童を抱えていて、問題解消には保育士の確保が大きなカギを握っています。
就職面接会には、市内で保育所を運営する23の事業所が参加。
保育士資格を持ちながら出産などで離職した女性ら27人が、労働条件などについて熱心に質問していました。
岡山公共職業安定所によると、県内の今年8月現在の保育士の有効求人倍率は2.21倍で、全体の1.79倍と比べて高くなっています。
岡山市によると出産を機に離職する人も多く、再就職に向けては、子育てとの両立などが課題だということです。
岡山市は2019年度末までの待機児童解消を目標にしていて、保育所の新設を進めたり今年4月から私立保育所の保育士の賃金を、市が独自に2%上乗せする処遇改善を図るなど、対策を急いでいます。