長年の懸案となっている児島湖の水質の汚れ。
その児島湖で水質浄化の効果が期待されるテナガエビの増殖実験がきょうから始まりました。

児島湾できょうから始まったテナガエビの増殖実験は岡山県が今年度の新規事業として実施するものです。
テナガエビは水質汚濁の原因となるプランクトンを食べるため、エビの数を増やして水質浄化につなげていくのが狙いです。
きょうは、県の職員ら4人がカキやホタテの貝殻を詰めた魚礁を児島湖の3カ所のポイントに10基ずつ沈め固定していきました。
児島湖は閉鎖水域のため水質が悪化しやすく、平成28年度の県の調査では化学的酸素要求量CODが1リットルあたり0.8ミリグラムと全国の湖沼でワースト10位となっています。
県では、今後3ヶ月ごとに魚礁の一部を引き揚げ、テナガエビの生息数や産卵状況などを調べるとともに、エビの体内に蓄積される窒素やリンの量を分析し、水質改善の効果も検証していく方針です。