人だけではなく、貨物も運べるタクシーの登場です。過疎地の物流や交通手段を確保しようと、岡山県矢掛町の二葉観光運輸が30日から「貨客混載」サービスを始めました。

30日から始まった貨客混載サービス。通常のタクシーには認められていない、「貨物」だけを運んだり目的地が異なる「人」と「貨物」を同時に運ぶことができます。例えば、地域の直売所からタクシーに「野菜」だけを載せて、目的地に輸送することなどが可能です。貨客混載は、過疎地対策として人口3万人未満の中山間地などを対象に国がおととし解禁した制度で、高齢化や運転手不足が進む中、効率的に人や貨物を運ぶのが狙いです。二葉観光運輸は去年1月、全国で初めて国の認可を受けていました。30日は、矢掛町長や地元のJAの関係者ら約200人が集まり、テープカットをして出発を祝いました。二葉観光運輸では、当面は地元の直売所や飲食店の依頼で混載輸送を行いますが、今後は地域の農家の依頼にも対応していく計画です。