岡山市教育委員会は28日、児童生徒数の減少が著しい山南学区に、現在ある4つの小学校と1つの中学校を統合し、義務教育学校を設置することを発表しました。
岡山市が設置する新たな義務教育学校は、小学校と中学校の9年間の義務教育を1年生から9年生まで1つの学校で実施する小中一貫校で、岡山県内では初めての開設となります。統合されるのは山南中学校と大宮、太伯、幸島、朝日の4つの小学校で、義務教育学校は2022年4月に開校する予定です。校舎は山南中学校の既存の建物を改修して利用するとともに、敷地内に新たに4階建ての校舎が建設され、学校では初等部、中等部、高等部に分けて教育にあたります。山南学区では、少子化などに伴って児童生徒数が減少していたため、今年6月、地元町内会などから義務教育学校設置の要望が出されていました。義務教育学校は現在、全国で94校、中四国地方では11校が設置されています。また学校統合に伴う遠距離通学に対応するため、スクールバスの運行についても今後、検討が進められます。