瀬戸内市が進めてきた国宝の備前刀「山鳥毛」の里帰りプロジェクトで、ふるさと納税などで募った刀の購入資金などが5億6800万円余りに上り、目標金額に到達しました。
「山鳥毛」は、備前長船の刀匠が手掛けた備前刀の最高峰。戦国武将・上杉謙信の愛刀として知られ、現在は県内の個人が所有しています。瀬戸内市では、里帰りを目指して2018年11月からクラウドファンディング型のふるさと納税などを活用し、資金を募ってきました。刀の購入費と展示施設の整備費を合わせて目標額は5億1300万円で、1月26日までに岡山県内外の延べ1万4000を超える個人、企業などから5億6800万円余りが寄せられました。市は、2月19日開会予定の2月定例市議会で売買契約の承認を得た上で、所有者との契約手続きを進めます。来年度の早い時期から備前長船刀剣博物館で展示できるよう準備をしていく方針です。