国の文化審議会は7月17日、重要無形文化財保持者・人間国宝に、高松市の漆芸家・大谷早人さんを認定するよう文部科学大臣に答申しました。

「人間国宝」に認定される大谷早人さんは、高松市男木島出身の65歳です。
小学6年のころ、人間国宝で、後に師となる故太田儔さんと出会い漆芸の道を志し、高松工芸高校、県漆芸研究所で伝統的な技法を学びました。
香川の漆芸は、漆を塗った面に模様を彫り、その溝を色付けした漆で埋め、表面を研ぎ出し再び模様を浮き上がらせる「蒟醤(きんま)」と呼ばれる技法を用いるのが特徴の一つです。
大谷さんは、竹ひごを編んだ作品にこの「蒟醤(きんま)」を施した、「籃胎蒟醤(らんたいきんま)」という技法が得意です。

大谷さんは2009年に紫綬褒章を受章。
香川県で人間国宝に認定されるのは、7年ぶり6人目となります。