民間団体が保存などを訴えている香川県の旧県立体育館。施設を管理する香川県教育委員会が9月12日、会見を開き、建物の倒壊の恐れがあるとして、改めて県民に向けて危険性を強調しました。
旧県立体育館を巡っては、県が解体工事の入札手続を進めていますが、施設の保存などを訴える民間団体は前日の11日、県や県教委と2回目の面談を行い、意見交換しました。
県は大地震発生時は倒壊の恐れがあることから解体を急ぐ必要があるとしていますが、民間団体は倒壊の根拠としている耐震診断書を県側が読み違えていると指摘しています。
これを受け12日、県教委が会見を開き、国の耐震診断に基づいて安全性を判断しており、民間団体の指摘は当たらないと主張しました。
また診断では、建物の中2階や1階では耐震性能の数値が基準より低いと説明。それにより、壁や柱が損傷し、建物は倒壊・崩壊の危険性があると強調しました。
県教委は旧県立体育館の価値を後世に継承していくため今後、仮想空間での建物の再現や、建物の模型などを作製して記録保存に努めていきたいとしています。
旧香川県立体育館/県教委が改めて危険性を強調【香川】
2025年9月12日香川のニュース