11月5日、三豊市の養鶏場で鳥インフルエンザの感染が確認されたことを受けて、 香川県は6日から、半径10キロ圏内にあるため池を対象に野鳥の緊急調査を始めました。

鳥インフルエンザの発生を受け、国が養鶏場の半径10キロ圏内を「野鳥監視重点区域」に指定したことに伴う緊急調査です。6日午後、香川県まんのう町の満濃池には、県から要請を受けた日本野鳥の会香川県支部の会員2人が訪れ、カモやカイツブリなど、池に生息する野鳥の種類や数、状態を調べました。30分ほどで、6種類およそ1000羽を確認しましたが、調査項目でもある死がいがあったり、動きに異常が見られる鳥は発見されませんでした。緊急調査は8日までの予定で、養鶏場の半径10キロ圏内にある17箇所のため池で行われます。今回の調査結果は感染範囲の把握や、感染源の推定。さらなる感染拡大の防止などに生かされるということです。そして、今回発生した鳥インフルエンザについて、香川県は6日、国の研究機関による遺伝子解析の結果、病原性の高いH5N8亜型であることが確認されたと発表しました。県では自衛隊などと飼育するおよそ33万羽の殺処分を進めていて、敷地内に埋める予定。完了には10日ほどかかる見込みです。県によりますと国内で、これまでに肉や卵を食べて鳥インフルエンザが人に感染した報告例はない。