岡山と総社を結ぶJR桃太郎線の利便性向上を目的に進められていたLRT化事業。新型コロナウイルスによる財政悪化を理由に、協議が一時中断されることになりました。
事業を共同で進めてきた岡山市と総社市、JR西日本が会見を開き、明らかにしました。JR桃太郎線のLRT化は、床が低く乗り降りがしやすい次世代型の路面電車の導入や、駅の新設、大幅な増便など利便性向上を目指すものです。初期投資額約240億円のうち、JR西日本が約58億円、岡山市が約70億円、総社市が約21億円負担する計画でした。しかし、新型コロナによる影響で、3者ともに財政状況が悪化していることから、今年度末の策定を 目標にしていた基本計画の協議を一時中断することになりました。ただ3者は改めてLRT化がまちづくりや公共交通に果たす重要性を強調しました。協議の再開時期は未定で、2018年の3者合意からおおむね10年での実現を目指していた事業は遅れる見通しです。