プラスチックに覆われた粒状の肥料・被覆肥料が海や川に流れ出し環境を汚染しているとして、関係者が2021年7月21日、岡山市で意見を交わしました。
これは瀬戸内海の清掃活動などを行う岡山市のNPO法人グリーンパートナーおかやまが初めて開いたもので、国や岡山県の担当者、農業や漁業の従事者などおよそ40人が参加しました。被覆肥料は、肥料成分が徐々に水に溶け出すことから一度まけば追肥せずに済むため、多くの稲作農家が使っています。
しかし、溶け出した後のプラスチック殻が田んぼから海や川に流れ出し環境問題となっています。意見交換会では国や岡山県が、県内の農協にチラシを配り肥料の取り扱いについて注意喚起したことや、自然界で分解するプラスチックなどを使った被覆肥料の開発が進められていることを報告しました。
農家からは「肥料殻の問題について知らない人が多い」、「その手軽さから高齢化が進む農家にとって必要」などの声が出されていました。
NPO法人グリーンパートナーおかやまでは、今後もこうした意見交換会を開き、被覆肥料の問題点について周知し、解決策を探っていきたいとしています。