2022年3月卒業予定の高校生や大学生らを対象にした就職面接会が2021年11月25日、岡山市内で開かれました。新型コロナの影響で地方企業の採用活動は厳しさを増しているようです。
若者の岡山県内就職を促そうと岡山労働局などが毎年開いている「おかやま就活フェス」です。
2021年は事前に応募のあった300社の中から選ばれた製造業や小売業、建設業などおよそ230社が参加。一方、大学生や専門学校生ら参加者は例年よりも2割少ないおよそ220人となりました。
厚労省と文科省の調査によると2021年10月1日現在の大学生の就職内定率は71・2%。去年の同じ時期に比べて1・4ポイント上昇しています。背景にはコロナ禍によるオンライン就活の影響があるそうで、企業にとっては全国の優秀な学生を集めやすくなったものの、大手や都市部の企業を選ぶ学生が増えたことで地方の企業にとっては採用が厳しくなっています。
岡山労働局によりますと県内の2021年9月末現在の有効求人倍率は1・38倍。全国の1・16を上回っていて、人手不足が続いています。特に製造業や小売業は人手不足が深刻で、きょう11月25日もブースを訪れた学生らに直接、自社技術や職場の雰囲気などをPRする姿が見られました。
コロナ禍で2年目となる就活。オンラインが定着する中、対面での採用活動をどう生かすかが地方の企業にとっては大事になりそうです。