高知県・早明浦ダムの貯水率低下に伴い、7月2日から香川用水の供給量を50%カットする第三次取水制限が行われるのを前に香川県は1日、渇水対策本部を設置しました。
1日午前0時現在の早明浦ダムの貯水率は32・8%で、平年をおよそ55ポイント下回っています。
2日午前9時には吉野川水系から香川用水へ送る水のカット率を、現在の35%から50%に引き上げ、第三次取水制限が始まります。
第三次取水制限は2013年以来9年ぶりで、香川県は1日午後、渇水対策本部を設置しました。
この日の対策本部会議では、香川用水への供給カットで不足する水道用水を補うため、三豊市の宝山湖から1日およそ3万9000トンを取水することや、現在、運用に向け準備中の高松市の椛川ダムからも緊急避難措置として取水することが取り決められました。
香川県の浜田知事は「異例の事態として認識しています。県民生活への影響も想定され、危機感を持って対応したい。より一層の節水にご協力頂きたいと思います」と話しています。